スキャンエックスで点群の分類を行った時や、分類されたファイルを「スキップ」という設定でい読み込んだ時は、以下の図のように、点群の分類が表示されます。点群の分類情報とその色の対応は以下の図の右側のパネルに示されているとおりです。例えば、緑色の点群は、植生と分類されていることを意味します。
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1章で示した、分類情報のパネルを拡大したものを以下に掲載します。現在、スキャンエックス上では、以下のような分類情報を閲覧することができます。
また、これらの分類には、分類の番号が紐づいています。例えば、ある点が、地表面であると分類されたとします。この時、点群ファイル(例: LAS/LAZファイル)には、分類の情報も格納されます。この時、ファイルの中では、地表面に対応する番号が保存されます。それらの分類とその分類番号の対応表は以下の通りです。
分類番号 | クラス |
---|---|
0 | 分類無 |
1 | 未分類 |
2 | 地表面 |
3 | 植生(低) |
4 | 植生(中) |
5 | 植生(高) |
6 | 建物・構造物 |
7 | ノイズ |
8 | キーポイント |
9 | 水 |
12 | 重複 |
13 | 電線/電柱 |
18 | 自動車/歩行者 |
これらの分類と分類番号の紐づけは、American Society for Photogrammetry and Remote Sensing (ASPRS)の資料を基準に作成しています。以下の資料中の、Table 4.9 - ASPRS Standard LIDAR Point Classes をご覧ください。
分類無と未分類に関しては、他のソフトウェアでは、分類されていない点群に対して、分類番号0や1を入れている場合がございます。そのため、スキャンエックスでは、2つの番号を用意しています。しかし、それらの分類に本質的な違いはございません。
また、以下の2つの分類に関しては、スキャンエックスがオリジナルで定義している分類と分類番号になります。
例えば、「水」という分類情報を持った点群ファイルをスキャンエックスに「スキップ」の設定でアップロードした場合、それらを表示させるためです。現在の分類機能を用いて、水という分類をすることはできませんが、あらかじめそのように分類されたファイルを読み込み、表示させることが可能です。
また、手動分類機能では、水や重複などの分類情報を手動で入力することができます。そのような場合にも、水といった分類のパネルは有用です。