スキャンエックスに点群をアップロードする際、XY座標を変換する
という項目があります。そこで、左手系および右手系のどちらかを選択する必要があります。このページでは、こちらの左手系および右手系座標系について簡単に説明します。点群をアップロードする際の参考になれば幸いです。
レーザースキャナーなどで、位置情報とともに、点群計測を行う場合、対象の地球上の位置を計測することができます。これらの位置は、地球を楕円体(準拠楕円体)とみなした時の、経度や緯度を用いて表すことができます。
画像出展:国土地理院 日本の測地系より
しかし、それらの楕円体上の座標ではなく、それらのxおよびy座標を平面上に投影すると測量がより便利になります。
対象地が十分狭い場合は、このような投影を行っても大きな問題はありません。
これまで、地球の3次元的な座標を、わかりやすくするために、平面上に投影することについて述べてきました。ここで、その投影をする際に、測量座標系では、北方向をx軸とし、赤道方向をy軸とします。
一方、数学系の座標では、横方向をx軸とし、縦方向をy軸とします。
次の章では、この座標の軸の定め方によって、生じる差について説明していきます。
左手系および右手系座標系は、それぞれ、測量座標系、数学座標系とも呼ばれます。これは、ちょうど1.2で説明した内容と関連します。それぞれの違いを以下の図に示しています。